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米ドル円138円台入りでも介入警戒は限定的か

相場レポート

米ドル円138円台入りでも介入警戒は限定的か

米ドル円138円台入りでも介入警戒は限定的か
本日のポイント
  1. スイス・生産者輸入価格
  2. 米・生産者物価指数

前日の米国通貨は、米・CPIが前年比で9.1%の高水準となったことを受け、利上げ観測から上昇した。ユーロ米ドルは1ユーロ=1米ドルのパリティをわずかに下抜け0.9998まで下落。本日のアジア時間でも下値を試す値動きとなっている。米ドルは対ポンドでも強含んでおり、ポンド米ドルは1.1966から1.1827まで下落している。米ドル円は138円台に乗せ上昇継続となっているが、日銀の為替介入への警戒感は限定的となっている。

欧州通貨は、ポンド・ユーロともに対米ドルで弱含んでいるが、対円では上昇した。特にユーロ円は137.125から138.799まで約160pips上昇。本日のアジア時間でも高値を更新している。4時間足75MAの139.314付近まで上伸するのか注目したい。

本日は、アジア時間の15:00に独・卸売物価指数、15:30にスイス・生産者輸入価格と、欧州時間の16:00にトルコ・鉱工業生産、米国時間の21:30に米・生産者物価指数、米・新規失業保険申請件数、加・製造業売上高、23:30に米・天然ガス貯蔵量、24:00に米・ウォラーFRB理事の発言がある予定だ。上昇が止まらない米ドル円の方向性に警戒したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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