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対米ドルで強含んでいるユーロの方向性に注目か

相場レポート

対米ドルで強含んでいるユーロの方向性に注目か

対米ドルで強含んでいるユーロの方向性に注目か
本日のポイント
  1. 英・テンレイロMPC委員の発言
  2. 米・景気先行指数

前日の米国通貨は、米10年債利回りとドルインデックスの低下により弱含み、ポンド米ドルは1.2040から1.2398まで約360pips上昇した。昨日、BOE政策金利発表が行われ1.25%への利上げが実施されたこともあり、ポンド米ドルの大幅上昇となった。しかしながら、本日のアジア時間では日足20MAを上限とし反落しているため、まずは直近高値の1.2616ラインに到達するのか、注意深く見守りたい。

欧州通貨は、ユーロが対米ドルで強含み、ユーロ米ドルは1.0380から1.0600まで約220pips上昇。時間足200SMAを上抜ける勢いとなった。テクニカル的には、ユーロ米ドルは日足ベースでダブルボトムの形成に入りつつあるため、まずは直近高値の1.0772まで上昇を見込めるのか、注視したい。

本日は、アジア時間の15:30に日・黒田日銀総裁の記者会見と、欧州時間の17:30に英・テンレイロMPC委員の発言、18:00に欧・消費者物価指数(確報値)、米国時間の21:30に加・鉱工業製品価格、加・原料価格指数、加・国際証券取引高、21:45に米・パウエルFRB議長の発言、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:00に米・景気先行指数、23:30に英・ピルMPC理事の発言が控えている。週末の通貨強弱を慎重に静観したい。対米ドルで強含んでいるユーロの方向性に注目したい。

桜井 慶介

著者:桜井 慶介

FX経歴は10年以上。金融分野では、特に為替相場を中心にした運用に携わり、資産運用のアドバイザーの経験も持つ。これまでの経験を活かしたテクニカルやファンダメンタル分析を得意とする。

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