ユーロは対ポンドで底打ちか

2022.04.04
本日のポイント
- 米・製造業受注指数
- 英・ベイリーBOE総裁の発言
先週末の米国通貨は、対ユーロ・対ポンドともに弱含み、ユーロ米ドルは1.107から1.102まで40pipsの小幅下落となった。先週末に発表された米・雇用統計では、失業率が3.6%となり、2020年2月以来の低水準となったことが次回FOMCでの積極的な利上げを示唆したが、米ドルの大きな上昇には繋がらなかった。
欧州通貨は、ユーロポンドが日足下落チャネルの上限を上抜けており、一時0.850に到達した。この水準は今年高値であり、すでに2月高値の0.847も実体足で上抜けている。一旦の調整は入る可能性があるが、ユーロは対ポンドでの優位性が生じてきており、上昇が継続するのか慎重に判断したい局面だ。
本日は、アジア時間の15:00に独・貿易収支と、欧州時間の16:00にトルコ・消費者物価指数と生産者物価指数、18:05に英・ベイリーBOE総裁の発言、米国時間の21:30に加・住宅建設許可、23:00に英・カンリフBOE副総裁の発言、米・製造業受注指数が発表予定となっている。週明けの価格動向を慎重に判断したい。