米利上げ幅が市場予想と一致で米ドルは調整局面入りか

2022.03.17
本日のポイント
- 英・BOE政策金利と声明発表
- 米・新規失業保険申請件数
前日の米国通貨は、軟調な展開となり、ユーロ米ドルが1.094から1.105まで約100pips上昇した。米ドルは対円では上昇しているものの、他通貨に対しては軟調な値動きとなっており、「有事の米ドル買い」の動きが見られなくなってきている。ウクライナ情勢などの地政学リスクが払拭されない中、現状を受け入れる市場の値動きとなりつつあるため、米ドルの調整局面に警戒したい。
欧州通貨は、ユーロが躍進しており、ユーロ円は129.50から131.46まで約189pips上昇した。テクニカル的にはユーロ円は4時間足で10MAに沿ってバンドウォークを継続しているため、このまま上昇が継続となると今年高値の133.15付近まで走るのか、米国時間にかけての値動きに注目したい。
本日は、欧州時間の18:30にラガルドECB総裁の発言、19:00に欧・消費者物価指数、20:00にトルコ・TCMB政策金利と声明発表、21:00に英・BOE政策金利と声明発表、米国時間の21:30に加・住宅価格指数、米・新規失業保険申請件数、米・住宅着工件数、米・フィラデルフィア連銀景況指数、22:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量が発表予定となっている。週末にかけて米ドルが調整局面入りするのか、慎重に判断したい。