地政学リスク下での月末の突発的な動きに注意か

2022.02.28
- 米・シカゴ連銀購買部協会景気指数
- 米・ダラス連銀製造業活動指数
先週末の米国通貨は、ロシアとウクライナが停戦交渉に入るとの報道から、米国時間に米ドル円が急騰し、米ドル円は115.15から115.75まで上昇した。しかしながら、本日のアジア時間で約30pipsの下窓スタートとなり、米ドル円は依然下落警戒が払拭されていない状況だ。テクニカル的には、米ドル円は日足20MAの真上に位置しているため、実体足で上下どちらかに抜け切るまでは静観したいところだ。
欧州通貨は、ウクライナ情勢の悪化からユーロが軟調な展開となっており、本日のアジア時間ではユーロが最弱通貨となっている。ユーロ円は、約200pipsもの大きなギャップダウンでスタートとなり、アジア時間の現在、依然窓が埋められていない状態となっている。テクニカル面では、ユーロ円は月足下落トレンドラインに上値を抑えられる形となっているため、緩やかに下落が継続するのか注視したい。
本日は、16:00にトルコ・第4四半期GDP、トルコ・貿易収支、16:30にスイス・小売売上高、17:00にスイス・KOF先行指数、22:30に加・第4四半期経常収支、加・鉱工業製品価格、加・原料価格指数、米・卸売在庫(速報値)、23:45に米・シカゴ連銀購買部協会景気指数、24:30に米・ダラス連銀製造業活動指数、24:30に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言が行われる予定だ。地政学リスクが収まらない中での、月末の価格変動を注視したい。
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