米金利上昇下、上値の重いユーロに警戒か

2022.02.09
本日のポイント
- 米・10年債入札
- 米・週間原油在庫
前日の米国通貨は、欧州通貨と拮抗状態となりつつ、米ドルが若干強含み、ユーロ米ドルは1.144から1.139まで約50pipsほど下落した。ユーロ米ドルは、4時間足20MAに下値を支えられる形となっているため、20MAラインである1.140を下抜けるかが焦点となるだろう。一方、豪ドルに対して米ドルは下落しており、豪ドル米ドルは0.710から0.715まで小幅に上昇した。
欧州通貨は、ユーロがポンドに対して弱含んでおり、ユーロポンドが0.854から0.841まで下落した。ウクライナを巡るロシアとウクライナ西部との対立の影響が、欧州全体に影響を及ぼすと懸念されており、ユーロの上値は重い状態となっている。ユーロ円は、他のクロス円が時間足20MA上を維持する中、すでに20MAを下抜けている。
本日は、16:00に独・貿易収支、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:10に英・ピルMPC委員の発言、24:00に米・卸売在庫、24:30に米・週間原油在庫、米・ボウマンFRB理事の発言、26:00に加・マックレムBOC総裁の発言、米・メスター:クリーブランド連銀総裁の発言、27:00に米・10年債入札が発表予定となっている。米金利が上昇している中、欧州通貨がどう影響を受けるのか慎重に注視したい。