強含んでいる米ドルに対し欧州通貨の反発あるか

2021.10.12
- 独・卸売物価指数
- 米・クラリダFRB副議長の発言
昨日は、米国市場で、主要株価指数3銘柄がそろって引けにかけ続落となり、S&P500は、前日比マイナス0.69%の4,361ポイントで終了。株安・金利横ばい・原油高の相場展開となった。今週決算発表を控える米・金融大手に売りが出たことも影響した。また、昨日ゴールドマン・サックスが、2021・22年度の米経済成長見通しを下方修正したことも、株価下落の要因となった。
為替市場は、ドルインデックスが94.3まで上昇していることから、ユーロ米ドルの上値が重く、現在1.155付近での推移となっている。ただ、日足RSIが30付近と下方に位置していることから、過度な下落の楽観は禁物だろう。いずれにしろ、方向性を限定せずに注意して見守りたいところだ。
本日は、15:00に英・ILO失業率、英・雇用統計、独・卸売物価指数、16:00にトルコ・鉱工業生産、18:00に欧・ZEW景況感指数、20:00に南ア・製造業生産高、21:00に印・鉱工業生産指数、22:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、24:15に米・クラリダFRB副議長の発言が予定されている。本日の米国時間での要人発言に注意しつつ、米ドルと欧州通貨の強弱性を見極めたい。
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