金利低下により反落している米ドルの方向性に注目か

2021.08.12
- 英・第2四半期GDP(速報値)
- 米・30年債入札
昨日は、米国市場でダウ平均とS&P500が最高値を更新し、株高・金利安・商品安の相場展開となった。昨日、インフラ投資計画法案が可決されたことに対し、バイデン米大統領が、「3兆5000億ドル規模の支出計画はインフレ加速を引き起こさない」との見解を示したことで、インフラ関連銘柄のキャタピラーなどが上昇した。米10年債利回りは、一時ピークの1.37%から1.35%台へ下落している。
米10年債利回りの下落を受け、米ドルが反落となり、下落基調となっていたポンド米ドルが反発上昇。今月安値の1.380から1.388まで回復した。豪ドル米ドルも同様に反発し、0.732から0.738まで回復している。豪ドル米ドルは時間足で下値を切り上げているため、米ドルの方向性に注意しつつ、上値追いとなるのか見極めたいところだ。
本日は、15:00に英・第2四半期GDP(速報値)、英・鉱工業生産、英・製造業生産高、英・貿易収支と、16:00にトルコ・鉱工業生産、18:00に欧・鉱工業生産、20:00にトルコ・TCMB政策金利と声明発表、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・生産者物価指数、23:00に米・週間天然ガス貯蔵量、26:00に米・30年債入札が予定されている。本日の米30年債入札が無事通過し、米ドルの方向性に変化が生じるのか、慎重に静観したい。
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