夏枯れ相場の中、ポンドの上昇力に注目か

2021.08.09
- 独・貿易収支
- 米・JOLT労働調査
先週末は、米国市場で株価が上昇し、株高・金利高・原油安のリスクオン相場となった。先週末6日に発表された米・雇用統計は、市場予想を大きく上回り、非農業部門雇用者数が94.3万人となった。失業率も5.9%から5.4%へ低下、市場にポジティブな影響を与える形となった。米雇用統計の結果を受け、米債金利は長期債・短期債ともに上昇している。
為替市場は、主要通貨の中で米ドルが最強通貨となり、米ドル円は110.35まで上昇した。ポンド米ドルは下落となり、一時1.385をタッチしたが、ポンドの底堅さもあり下落幅は限定的となった。ポンドは対ユーロ・対オセアニアで強含んでいるため、念のため上値追いを警戒したい。
本日は、アジア時間の15:00に独・貿易収支と、米国時間の23:00に米・JOLT労働調査と米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、25:00に米・バーキン:リッチモンド連銀総裁の発言が予定されている。本日はシンガポールと日本が休場となっているため、価格の急変に注意したい。また、今週は11日(水)の米・消費者物価指数が発表される他、全般的に市場参加者が減少するため、急激な価格変化を警戒したい。
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