米国時間の指標発表と要人発言に注意か

2021.06.10
本日のポイント
- 欧・ECB政策金利と声明発表
- 米・消費者物価指数
昨日は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって下落となり、株安・原油安・金利安のリスクオフムードとなった。債券は買われ、米10年債利回りは約1ヶ月振りに1.5%を割り込み、1.47%台での推移となっている。本日発表の米・消費者物価指数(コア/前月比)は0.5%と予想されているが、予想を上振れた場合は株安・米ドル高に動くため、警戒が必要だ。
米10年債利回りが低下している中、円の弱さが目立ち米ドル円は反発上昇となり、109.6台を回復している。しかしながら他のクロス円は軟調となっており、ポンド円は昨日80pipsほど値を下げ、現在は154.58付近で下落を試みている。ポンド米ドルも下落しており、現在は1.415付近での推移だ。
本日の指標は、15:45に仏・鉱工業生産と製造業生産指数、16:00にトルコ・失業率、20:45に欧・ECB政策金利発表、21:05に英・ホールデンMPC委員の発言、21:30に欧・ラガルドECB総裁の発言、米・新規失業保険申請件数、米・消費者物価指数、23:30に米・週間天然ガス貯蔵量、26:00に米・30年債入札、27:00に米・財政収支が予定されている。本日の指標発表により通貨強弱に明確な方向感が出るのか、慎重に注視したい。