ユーロと米ドルの力関係に注目か
2021.04.12
- クロス円が下落
- 米株が高値更新
先週末は、米国市場で引けにかけ株価が上昇し、株高・ドル安・金利横ばいの展開となった。原油も60ドル手前の59.3ドルで小動きとなっており、反発上昇がみられたゴールドも、本日のアジア時間で下落し、1730ドル台に戻ってきている。市場全体が方向感を探る薄商いとなっている。
為替市場は、窓開けのないスタートとなり、クロス円が売られ、全体的に円買い傾向となっている。米ドル円は現在109.5付近での推移となっており、テクニカル面で日足の20MAである109.3を終値ベースで下回ると、調整下落から本格下落に入る可能性もあるため、警戒したいところだ。ただ、米ドルの下落以上にユーロが弱く、ユーロドルは1.18まで下落し、さらに下値を試している。
本日は、16:00にトルコ・経常収支と失業率、18:00に欧・小売売上高、22:00に英・テンレイロMPC委員の発言、24:30に米・3年債入札、26:00に米・10年債入札が予定されている。今週は、ニュージーランド政策金利やユーロ圏の貿易収支が予定されており、米ドルと欧州通貨の方向性がどちらに向かうのか、慎重に注視したい。
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