ユーロと米ドルのパワーバランスに変化あるか

2021.03.23
- 米ドルが横ばい推移
- 英・ベイリーBOE総裁の発言
昨日は、株式市場が堅調に推移し、株高・金利安・商品安の展開となった。一時68ドルまで上昇していた原油は、60ドル台をわったあと反発上昇したが、上値が重く再び下落傾向となっている。
また、中国が新疆ウイグル自治区で重大な人権侵害を行っていることを受け、中国政府当局者に対し、EUへの渡航禁止・資産凍結の制裁を約30年振りに科した。この報道により、リスク回避通貨とされているスイスフランが対円で117.9付近まで上昇した。資源国通貨であるオセアニアの豪ドルとニュージーランドドルは、対照的に大きく下落している。ニュージーランドドル円は、現在77.1付近での推移だ。
本日は、16:00に英・失業率、17:40に英・ホールデンMPC委員の発言、18:55に英・カンリフBOE副総裁の発言、20:50に英・ベイリーBOE総裁の発言、25:00には米・パウエルFRB議長と米・イエレン財務長官の発言、26:00に米・2年債入札も予定されている。米国要人発言により通貨強弱にどのような変化が出るのか、慎重に注視したい。
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