金利低下で円高進行、欧州通貨の方向感は変わるか
2026.10.23
- 英国9月小売売上高
- 米10月製造業・サービス業PMI速報値
前日の米国通貨は、米国のハイテク株が売られ、米国債利回りが急低下したことで、米ドルが円などの安全資産とされる通貨に対して下落した。米10年債利回りは4.96%付近となり、ドル円は158円台前半から156円台後半まで下げた。一方、原油高は加ドルの支援材料となり、米ドル/加ドルは1.40カナダドル近辺へ下落した。米新規失業保険申請件数は19.4万件と予想の20.0万件を下回ったが、為替市場では株安と金利低下によるドル売りが目立った。
欧州通貨は、フランスの財政不安と欧州銀行株の下落を背景に、ユーロが上値の重い展開となった。欧州の銀行株指数は4%超下落し、フランス国債とドイツ国債の利回り格差も拡大した。ユーロドルは1.12ドル台前半で伸び悩む一方、安全資産としてスイスフランが買われ、ドル/スイスフランは0.82フラン台前半へ下落した。ポンドドルは1.34ドル近辺でもみ合い、欧州通貨間でも強弱が分かれた。本日の英小売売上高とPMIを控え、方向感が変わるか注目される。
本日の指標は、15:00に英国の9月小売売上高が公表され、前月比0.1%減、前年比1.0%増が予想される。17:30には英国の10月製造業・サービス業PMI速報値が発表され、ポンドの反応が注目される。21:30にはカナダの8月小売売上高が控え、前月比1.3%増が予想されている。続く22:45の米国10月PMI速報値は米ドルの方向感を探る材料となりそうだ。英国とカナダの消費動向、米国の企業景況感をそれぞれ確認したい。
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