底堅いドル、米CPIで上値を試すか
2026.05.12
- ドイツ・ユーロ圏5月ZEW景況感調査
- 米国4月消費者物価指数(CPI)
前日の米国通貨は、中東情勢を巡る停戦期待が後退し、原油高を通じたインフレ圧力への警戒が意識されるなか、米ドルが底堅く推移した。ドル円は156.45から157.28のレンジで振れた後、157.24付近で引けており、日本当局による為替介入への警戒も残っている。足元では157.00近辺を維持できるかが目先の焦点となり、上側では157.30から157.50付近、下側では156.50から156.00付近が意識されやすい。本日の米CPIを受けて、米ドルの方向感が明確となるか見極めたい。
欧州通貨は、米ドルの底堅さが重しとなり、ユーロが対ドルでやや上値の重い推移となった。ユーロドルは1.1748から1.1792のレンジで推移した後、1.1779付近で引けている。1.1800手前では上値の重さが意識されやすく、下側では1.1750から1.1720付近が下値支持として機能するかが焦点となりそうだ。本日はドイツとユーロ圏のZEW景況感調査の発表が予定されており、欧州景気への見方がユーロの支えとなるか確認したい。
本日の指標は、15:00のドイツ4月消費者物価指数(CPI、改定値)、15:30のスイス4月生産者物価指数(PPI)、18:00のユーロ圏5月ZEW景況感調査とドイツ5月ZEW景況感調査、21:30の米国4月消費者物価指数(CPI)、27:00の米国4月月次財政収支が中心となる。米CPIは前月比0.6%、前年比3.7%への上昇が見込まれており、コアCPIも前月比0.3%、前年比2.7%への伸びが予想されている。特にNY時間は米インフレ指標が米金利見通しを左右する材料となりやすく、米ドル、ユーロ、円の反応を丁寧に見極めたい。
