ドル円、米住宅指標で方向感探る展開か
2026.05.11
- 中国4月消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)
- 米国4月中古住宅販売件数
前営業日の米国通貨は、前週末の米4月雇用統計で非農業部門雇用者数が11.5万人増と市場予想を上回り、失業率も4.3%で横ばいとなったことから、米ドルが底堅く推移した。米労働市場の大きな悪化が避けられたことで、FRBによる早期利下げ観測はやや後退し、週明けのドル円は157.00前後で推移している。足元では157.00近辺を維持できるかが焦点で、上側では157.20から157.50付近、下側では156.50から156.00付近が意識されやすい。本日の米中古住宅販売件数を受けて、米ドルの底堅さが続くか見極めたい。
欧州通貨は、米雇用統計後の米ドル高と中東情勢を巡る警戒感を背景に、ユーロが対ドルでやや上値の重い推移となった。ユーロドルは1.1750台で推移しており、1.1780近辺を上抜けられるかが目先の焦点となる。ECBのデギンドス副総裁が利上げ判断には慎重さが必要との見方を示したこともあり、ユーロは金融政策材料への反応を探る展開となりやすい。下側では1.1740から1.1720付近が意識されやすく、米ドル主導の流れが続くか確認したい。
本日の指標は、10:30の中国4月消費者物価指数(CPI)と4月生産者物価指数(PPI)、23:00の米国4月中古住宅販売件数が中心となる。中国CPIは前年比1.2%、PPIは前年比2.8%となり、いずれも市場予想を上回った。米中古住宅販売件数は年率換算で405万件、前月比2.0%が予想されており、住宅市場の底堅さを確認する材料となりやすい。週明けは主要指標が限られる一方、中国の物価指標と米住宅指標が景気の見方に影響しやすく、米ドルとユーロの反応を丁寧に見極めたい。
