パウエルFRB議長の発言にて上昇した米ドルの方向性を静観か

2024.11.15
本日のポイント
- 米・コリンズ:ボストン連銀総裁の発言
- 英・鉱工業生産
前日の米国通貨は、米・パウエルFRB議長が「経済は利下げペースを急ぐ必要があるとのシグナルを出していない」とし、目標のインフレ率2%に向かっていることを強調しつつも利下げペースを慎重に判断することができると発言したことから、米ドルが対円で上昇した。米ドル円は155.321から156.416まで上昇。4日連続円安米ドル高となった。
欧州通貨は、昨日発表された欧・9月鉱工業生産が、前年比で前月の0.1%からマイナス2.8%となったにも関わらず、ユーロが対円で上昇した。ユーロ円は163.805から164.979まで上昇。時間足20MAを下位から上位へと移行した。4時間足では200SMAに下値をサポートされての上昇が見られ、日足では200SMAのレジスタンスライン突破を試みている最中だ。
本日は、16:00に英・第3四半期GDP、英・鉱工業生産、英・製造業生産高、16:30にスイス・生産者物価指数、16:45に仏・消費者物価指数、22:30に加・卸売売上高、米・小売売上高、米・NY連銀製造業景気指数、23:00に加・中古住宅販売件数、米・コリンズ:ボストン連銀総裁の発言、23:15に米・鉱工業生産、米・設備稼働率、24:00に米・企業在庫、27:15に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言がある予定だ。パウエルFRB議長の発言にて上昇した米ドルの方向性を慎重に見極めたい。