対円で弱含んでいるユーロの方向性を静観か

2022.12.22
- 米・カンザスシティ連銀製造業活動指数
- 米・コアPCEデフレーター
前日の米国通貨は、対欧州で拮抗状態となった。ユーロ米ドルは1.0590から1.0645の間でボックス相場となり、時間足20MAをまたいでの方向感に欠ける展開が継続した。テクニカル的には、ユーロ米ドルは4時間足75MAが下値サポートとなり、下値を徐々に切り上げている。上位足の日足では10MAがサポートとして機能した上昇トレンドが継続しているため、欧州時間で上向きの流れが出てくるのか注視したい。
欧州通貨は、昨日発表された独・1月GFK消費者信頼感指数の結果がマイナス37.8となり、3ヶ月連続での上昇となったが、ユーロの対円での上値が重い展開が継続した。ユーロ円は139.639-140.774の間で約110pipsのレンジとなったが、フィボナッチ・リトレースメントの23.6%を超えることができず、本日のアジア時間でも停滞している。ただ、時間足で下値を若干切り上げているため、欧州時間で反発力が増してくるのか注目したいところだ。
本日は、欧州時間の16:00に英・第3四半期GDP、英・第3四半期経常収支、20:00にトルコ・政策金利と声明発表、米国時間の22:30に米・新規失業保険申請件数、米・第3四半期GDP、米・個人消費、米・コアPCEデフレーター、24:00に米・景気先行指数、24:30に米・週間天然ガス貯蔵量、25:00に米・カンザスシティ連銀製造業活動指数がある予定だ。対円で弱含んでいるユーロの方向性を慎重に静観したい。
過去の相場レポート
2025.08.14
最弱となった米ドルがさらなる軟化を見せるのか方向性に注目か
2025.08.13
英失業率改善にて対円で上昇したポンドの上値余地を注視か
2025.08.12
拮抗しているポンド米ドルの方向性が明確となるのか値動きに注目か
2025.08.11
日本円に次いで弱含んだスイスフランの回復余地を静観か
2025.08.08
下落した加ドル円が回復を見せるのか米国時間での値動きに注目か
2025.08.07
BOE政策金利発表でのポンドのボラティリティに要注意か
2025.08.06
最弱から一転、回復したポンド円の上値余地を注視か
2025.08.05
上値が限定されたユーロの続落性に要警戒か
2025.08.04
日本円についで強含んだユーロの上伸性を注視か
2025.08.01
月末に急回復したスイスフランの上値余地を注視か