欧州通貨の方向性を慎重に注視か

2022.11.29
- 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数
- 英・ベイリーBOE総裁の発言
前日の米国通貨は、対ユーロで往って来いとなり、ユーロ米ドルは1.0496から1.0330の間で推移した。ユーロ米ドルは昨日の上げで今月高値をわずかに更新したものの、日足200SMAでの反落となり、上値がスムーズに上がりにくくなっている。ただ、下値を切り上げている形状でもあるため、要人発言により価格方向性に勢いがつくのか、慎重に判断したいところだ。
欧州通貨は、ユーロが同じ欧州通貨のポンドに対し強含み、ユーロポンドは0.8579から0.8673まで約90pips上昇した。ユーロポンドは日足ベースで下値が底堅くなっており、200EMAでの反発がしっかりと入っている。今月高値の0.8828まで上昇余力を残しているため、欧州時間にかけてユーロが強含むのか注視したい。
本日は、欧州時間の16:00にトルコ・貿易収支、17:00にスイス・第3四半期GDP、18:30に英・住宅ローン承認件数、英・消費者信用残高、21:35に英・マンMPC委員の発言と、米国時間の22:00に独・消費者物価指数(速報値)、22:30に加・GDP、23:00に米・S&P/ケースシラー住宅価格指数、米・住宅価格指数、24:00に英・ベイリーBOE総裁の発言、スイス・シュレーゲルSNB副総裁の発言がある予定だ。欧州通貨の方向性を慎重に見極めたい。
過去の相場レポート
2025.07.08
連休明けに強含んだ米ドルの上値余地に要警戒か
2025.07.07
対豪ドルで上昇したユーロの上伸性に注目か
2025.07.04
米国市場が休場中に欧州通貨が優位性を見せるのか注視か
2025.07.03
米雇用統計による通貨強弱に要警戒か
2025.07.02
上昇が継続しているスイスフランの上値余地を静観か
2025.07.01
弱含んだポンドが米国時間で回復するのか方向性に注目か
2025.06.30
年初来高値を更新しているユーロ米ドルの上値余地に注目か
2025.06.27
上昇したスイスフランの上値余地に警戒か
2025.06.26
今年高値を更新したポンド円の上値余地を注視か
2025.06.25
要人発言にて弱含んだ米ドルの回復余地を注視か