ポーランド着弾で下落したユーロの下値余地に警戒か

2022.11.16
- 米・MBA住宅ローン申請指数
- 米・バーFRB副議長の発言
前日の米国通貨は、米・生産者物価指数(PPI)が前年比で前月の8.5%から下落し8.0%と大幅下落したことで米ドルの上値が重くなった。米ドル円は一時137.672まで下落。今年8月29日以来の低水準をタッチした。米ドル円の下落が目立っているが、週足ベースでは20MAがレジスタンスとして機能しており、上値を抑えられている。週足でのRSIダイバージェンスが解消されない限り、下値追いを警戒したい。
欧州通貨は、上値の重い米ドルに対しユーロがさらに弱含んだ。昨日、ポーランドにミサイルが着弾し2人が死亡したことから、ユーロが急落。ユーロ米ドルは1.0481から1.0282まで約200pips下落した。しかしながら本日、ユーロ米ドルは4時間足20MAに下値をサポートされる形で反発が入ったため、欧州時間にかけて回復が見られるのか注視したい。
本日は、16:00に英・消費者物価指数、21:00に米・MBA住宅ローン申請指数、22:15に加・住宅着工件数、22:30に加・消費者物価指数、米・小売売上高、米・輸入物価指数、23:15に英・ベイリーBOE総裁の発言、米・鉱工業生産、23:50に米・ウィリアムズNY連銀総裁の発言、24:00に米・企業在庫、米・バーFRB副議長の発言、24:30に米・週間原油在庫、26:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、27:00に米・20年債入札、28:35に米・ウォラーFRB副理事の発言がある予定だ。ポーランド着弾で下落したユーロの下値余地に警戒したい。
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