拮抗状態のユーロ米ドルに方向感は出るのか

2021.12.13
- 英・BOE金融安定報告書公表
- トルコ・経常収支
先週末は、米国市場で主要株価指数3銘柄がそろって反発となり、株高・金利安・原油高の相場展開となった。先週末に発表された経済指標が好調な中、米10年債利回りが低下し、買い注文が入りやすい地合いとなった。原油WTIは72.6ドルまで上昇しており、恐怖指数(VIX)は13%ほど低下し18.6となっている。
為替市場は、大きな窓なくスタートし、米ドルとユーロの拮抗状態が継続している。ユーロ米ドルは1.129付近で方向感を探る値動きとなっており、先月末からのレンジ内を抜け切れていない。日足ベースで直近安値である1.118と、直近高値である1.135をどちらかにブレイクするのか慎重に静観したいところだ。
本日は、16:00に英・BOE金融安定報告書公表、トルコ・経常収支、トルコ・鉱工業生産、17:30に香港・生産者物価指数、香港・鉱工業生産指数が発表される他は、特に大きな要人発言や指標発表は予定されていない。今週は、15日(水)に英・消費者物価指数、米・FOMC政策金利と声明発表、16日(木)にスイス・SNB政策金利発表、英・BOE政策金利発表が予定されており、特に15日(水)の米・FOMCまでは、様子見ムードとなる可能性がある。FOMC前の本日、欧州通貨と米ドルのバランスがどう変化するのか、しっかりと確認したい。
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