ユーロは16カ月ぶり安値圏、独CPIと米PCEが焦点
2026.09.30
- 独9月消費者物価指数
- 米8月PCEデフレーター
前営業日の米国通貨は、高水準の米金利を背景に底堅く推移した。ただし、8月JOLTS求人件数が707.9万件と市場予想を下回り、9月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数も約12年半ぶりの低水準へ悪化。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が追加利上げを急ぐ必要はないとの認識を示したことで、10月利上げ確率は一時約7割から5割程度まで低下した。長期金利は高水準を維持しているものの、短期的には米金融政策を巡る見方に修正が入っている。
欧州通貨ではユーロドルが1.13ドル台前半まで下落し、2025年5月以来の安値圏で推移している。ポンドドルも1.32ドル台前半と約3カ月ぶりの安値圏にある。米景気と金利の高さに対し、欧州ではエネルギー価格上昇や政治・財政への懸念がユーロの重しとなっている。本日は英国4-6月期GDP改定値に加え、ドイツ9月CPI速報値が発表され、前年比3.1%と前回2.9%からの加速が予想されている。
その後は米9月ADP雇用統計と8月PCEデフレーターが予定されている。コアPCEは前月比0.3%増と前回0.2%から加速する予想であり、結果が強ければ追加利上げ観測を通じてユーロドルやポンドドルの上値をさらに抑える可能性がある。一方、ドイツCPIが予想を上回ればECBの追加引き締め観測がユーロを支える可能性もあるため、欧米の物価と金利見通しの差を確認したい。
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